母親を疎ましく思って家出した少女が知った母の深い愛情(タイの感動CM)

お腹を空かせたまま屋台の料理を見つめる少女

今回は、家出少女と母の思いを描いた感動CMをご紹介したいと思います。制作したのは、タイの大手食品会社「CPフーズ」です。

物語の背景

母親が疎ましく感じ家出した少女は、屋台の前に立っておばさんが作る料理をじっと見つめていました。少女はお腹を空かせていたのですが、お金がないので見ていることしかできなかったのです。

力なく屋台の前から立ち去ろうとする少女。そんな彼女を見て、屋台のおばさんは「ご飯を食べていきなさい」と声をかけてくれました。

やがて少女の前に出てきたのは、彼女が大好きな料理でした。このおばさんはなぜ自分の好物を知っているのだろうかと疑問に思った少女は、そのことをおばさんに尋ねてみたのです。

ทุกคำมีความหมาย | Every Mouthful is Meaningful

少女の写真が出てきた瞬間に、すべてを悟って涙がボロボロ出てしまいました。

僕は独身ですので当然子供はいませんが、家庭の事情というやつで親子に近いぐらい歳の離れた弟達や妹達がいます。なので、彼、彼女らの世話をしてきた経験から、何の因果か子供もいないのに子育ての大変さを多少知っています。

子供というのは、想像以上に手間がかかる生き物です。ベットに寝かせると夜泣きがはじまるので、一晩中抱いていなければならないことなど普通にあります。しかもそれが何日も続いたりするのです。

泣くのは夜だけではありません。昼間でも、ベットに寝かせるとすぐに気づいて泣き出します。結局抱いていなければなりません。多少成長して歩行器などに入れておくとしばらくは機嫌が良いのですが、何日か経つと飽きてしまいますし、自分で歩けるようになれば楽になるかと思えば、今度は目が離せなくなります。

その他、子育ての大変さを話はじめればキリがありません。常に意識と労力と時間の半分を子供のために費やし、残りの半分で家事と自分のことをこなすのです。これに仕事が加わればそのハードさは想像を絶するでしょう。

しかし驚いたことに、世の中の多くのお母さんたちは普通にこういう生活をこなしているのです。なぜこんなことが可能なのかと考えてみれば、やはりその理由は、「自分の子供を愛しているから」。これに尽きるのではないでしょうか。

子育てなんて、そこに愛がなければただの拷問です。よく介護疲れで自らの命を絶つ方がいらっしゃいますが、自分の役目と他人の世話を両立するということはそれだけハードということなのでしょう。

そんなハードな生活を、世の母親という母親が普通にこなせているのは、子育てが片手間でこなせる程度のものだからなのではなく、世の母親という母親が普通に子供を愛しているからに他ならないと思います。

人の意識の中は、その多くが「自分」というもので占められています。そして、僅かに空いたスペースで他人の気持ちを考えます。なので、人間同士であるならば、互いに対する理解不足から摩擦が起こるのは当然のこと。それがたとえ血を分けた親子であってもです。

親子間の摩擦というものは、この動画の少女のように思春期によく起こりますね。子供が強烈に急速に自我を確立しようとする時期であるがゆえに、子は親の気持ちを理解する余裕がなくなりますし、親は子の急激な変化に対して対応が追いついていきません。

結果として互いの理解不足から、子供は母親を疎ましいと感じたり、自分が愛されていないなどと感じてしまうのでしょう。でも、想像以上にハードな子育ては、想像以上に子供を愛していなければ絶対にできない。なのに我が子を愛していないなんてありえないことです。

子供をそれなりの年齢まで人並みに育てたということ。それはすなわち、子供自身が想像する以上の愛を、母親に注いでもらったということの証明なんだろうと思います。

世界がもし100人の村だったら ~世界の問題を身近に感じさせてくれる感動チェーンメール~
「世界がもし100人の村だったら」というチェーンメールをご存知でしょうか? このチェーンメールは2001年前後から世界に...
お父さんの小さな告白 ~子供の頃にあった小さな小さな出来事に纏わるお話~
親というものは、子供についてのことをよく覚えているものです。特に、子供を傷つけてしまったり悲しませてしまったりした時のこ...
お母さんって偉大だ! 認知症を患ってしまった母親とその家族を描いた「銀のさら」の感動CM
大手宅配寿司チェーンの「銀のさら」。ここのCMは、おもしろくて笑えるCMが多いことで知られていますが、中にはとっても感動...
声なき叫びを聞いて! 飼い主に虐待された挙げ句に捨てられて、実験用動物となってしまった”シロ”の願い
これからご紹介するお話は、ハート出版から出ている『実験犬シロのねがい(ハンカチぶんこ)』という書籍に掲載されているエピソ...
最後だとわかっていたなら ~わずか10歳でこの世を去った愛する息子へ伝えきれなかった想い~
ノーマ・コーネット・マレックという女性詩人をご存知でしょうか? ケンタッキー州ラインフォーク生まれたノーマさんは、美しい...