
お互いをかけがえのない存在と感じている二人暮らしの父と娘がいました。ある日、娘が書いた「私のパパの話」という作文が、小学校のエッセイコンテストで賞をもらいます。当然、お父さんは大喜びです。
道を歩きながら、「パパへのお手紙だよ」と賞をもらった作文をお父さんに手渡す娘。さっそくお父さんが読みはじめてみると、そこには自分をべた褒めする言葉が書かれていました。
「わたしのパパは世界一優しい」
「パパは世界一ハンサム。」
「パパはわたしのスーパーマン」
満面の笑を浮かべながら作文を読み進めるお父さん。しかし、やがてその表情を曇らせて硬直してしまいます。なぜならそこには、自分を褒める内容の後にこう書かれていたからです。
「でも。。。 パパはうそつき」と。
「パパは嘘つき」(日本語字幕付)
このショートムービーは、保険会社「メットライフ香港」が制作したCM映像です。
感動するCMとしては有名なものだけあって、僕もかなり泣かされてしまいました。特に、「パパは私のためにうそをつく」というセリフのシーンでは声出して泣いてしまいました。

子供というのは、大人が思っている以上に色んなことをよく見ています。お父さんが「バレていない」と思っていた嘘も、娘さんはちゃんと見抜いていたんですね。
だけど、こんな賢い娘さんでも、1つだけ勘違いしているところがあると思うんです。
仕事がある、お金がある、疲れていない、お腹が空いてない。確かにこれらは、お父さんがついた嘘です。
でも、
「自分は幸せだってうそをつく」
僕、これは嘘じゃないと思うんですよ。どんなに貧乏でも、どんなに苦労しても、こんなに自分のことを思ってくれる可愛い娘がいて、幸せじゃないなんてことは絶対にあるはずがないじゃないですか。
もちろんこのお話はCMであって現実ではありません。でも、もし現実に同じ境遇のお父さんがいたとしたら、絶対にその人は幸せだと、僕はそう思うんです。