情けは人の為ならず!ある実話を元にして制作されたタイの感動CM

薬屋で盗みを働き罵倒されている少年を庇う食堂の店主

これからご紹介する動画はタイの携帯電話会社「True Move H」が制作した、実話を元にしたショートドラマ仕立てのCMです。

舞台はとあるタイの商店街。そこで営業している薬屋で、1人の少年が病気のお母さんのために盗みを働きました。しかし店番をしていた女性に見つかってしまい、商店街には少年が罵倒される声が響き渡ります。

その声を聞きつけて薬屋の斜め向かいで営業している食堂のおじさんがやって来ました。おじさんは代金を支払って少年が盗んだ物を買い取り、それを野菜スープと一緒に袋に入れて少年に持たせたのです。

【日本語字幕】世界中が泣いたタイのCM – Touching Thai Commercial of Truemove H

30年越しに返された、野菜スープと鎮痛剤のご恩。あまりに感動的で、何度見ても涙を堪えることができません。タイのCMには泣ける作品が多いですが、その中でもトップクラスに感動的なストーリーだと思います。

もちろん、このCMを見て涙を流したのは僕だけではありません。世界中の人々が、食堂のご主人の優しさと、少年のご恩返しに感動の涙を流しました。泣けるCMとしては、あまりにも有名な作品です。

冒頭でも少し触れていますように、このCMのストーリーは実話を元に作られています。その実話の主人公は、米国の著名な産婦人科医であるハワード・ケリー(1858-1943)という人物です。

ケリー氏は少年の頃とても貧しい暮らしをしていました。学校に通う費用にすら困窮し、それを捻出するためには家々を周って物を売りをしなければなりませんでした。

ある時、あまりの空腹に耐えかねたケリー少年は、1件の家で食べ物を恵んでもらおうと考えました。しかし、訪れた家から出てきたのは若い女性。その姿を見て急に恥ずかしくなったケリー少年は食べ物を恵んで欲しいと言うことができず、代わりにコップ1杯の水を飲ませて欲しいとお願いしました。

そのケリー少年の様子を見て事情を察した女性は、水ではなく大きなコップに牛乳を注いでケリー少年に与えました。それを飲んだのちケリー少年は「いくらあげれば良いか」と女性に尋ねます。

しかし女性は金額を言わず、代わりにこう答えました。

「私は母から、親切な行いに対してお金を受け取ってはいけないと教えられた」

この出来事から数十年の時が流れた頃、ケリー少年に牛乳を与えた女性は重い病に苦しんでいました。その病気は、当時としては非常に珍しい難病であったため、地元の医師ではとても手に負えません。そのため、全米から専門の医師たちが呼ばれたのですが、実はその専門医たちの中に立派に成長して医師となったケリー少年がいたのです。

治療をするに当たって女性が住んでいる町の名前を知ったケリー医師は、彼女の治療に全力を尽くしました。その甲斐あって女性は無事難病を克服したのですが、彼女にはそのことを喜んでばかりもいられない事情がありました。病気の治療には莫大な金額の治療費がかかっていたのです。

退院から数日後、女性の自宅へ治療費の請求書が届きました。そこに記されている金額が一生かけて払い続けなければならないほど高額なものであるとわかっていた女性は、恐る恐る請求書を確認しました。すると驚くことに、その請求書にはこう記されていたのです。

「コップ1杯の牛乳によって支払い済み。Dr. ハワード・ケリー」


あまりに感動的で、あまりに美しいこの結末に涙を堪えることができません。僕はこのお話を目にする度に泣いてしまうので、今も記事を書きながら涙を流しています。

それほど人の心を揺さぶるストーリーであるためか、このお話は2000年頃からネット上で広く拡散され、SNSなどでもシェアされています。そして、それを目にした「True Move H社」が、今回ご紹介したCMを制作する運びとなったのです。

仏教国であるタイでは、見返りを求めない慈悲の心が美徳とされています。僕自身も、そうした見返りを求めずに人に尽くせる人間でありたいと、この動画を見るたび強く思います。

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