
アメリカはニューヨークにある非営利団体「Life Vest Inside」をご存知でしょうか? この団体は、「思いやりや小さな親切によって、世界をより幸せな場所にしよう」といった趣旨のスローガンを掲げ、いじめや十代のうつ病などの問題に取り組んでいます。
このページでは、そのLife Vest Insideが制作した『Kindness Boomerang – “One Day”(思いやりのブーメラン – “ある日”)』という動画をご紹介したいと思います。見てるととっても心が温かくなる素敵な動画ですので、未見の方はぜひご覧にになってみてください。
Life Vest Inside – Kindness Boomerang – “One Day”
親切の連鎖で周りがどんどん優しくなって、その優しさが最後にはご本人に返ってくる。まさに「思いやりのブーメラン」ですよね。



こういう思いやりの連鎖って、一見綺麗事のようだけれど実はそうではないと思うんですよ。実際、僕はある職場でそう思える経験をしたことがあります(大した話ではないんですが…)。
その職場というのがですね、なんだか雰囲気がギスギスしていて誰もが攻撃的な感じの職場だったんです。朝出勤してきても、誰も挨拶を交わそうとしません。なので僕は、その職場に就職してからずっとみんなに挨拶をし続けたんですね。
はじめは無視する人なんかもいたんですが、根気よく挨拶を続けた結果、段々とみんな自分から挨拶するようになって、それが職場全体に広がっていきました。全体といっても小さな職場だったので、広がっていくのも早かったですね。確か2カ月ぐらいだったと思います。
その他、僕の経験ではないですが、海外から出稼ぎや観光に来た外国人の方が日本では礼儀正しくなっちゃうという話をよく聞きます。日本は海外に比べて礼儀正しい国と言われていますから、きっと影響されてしまうんでしょうね。でも母国に帰ると元に戻ってしまうらしいです(笑)。
結局人間は、優しい世界にいれば優しくなるし、ギスギスした世界にいればギスギスしちゃうものなんでしょうね。だとすれば、世界を優しくするのって実は簡単なことなのかもしれません。だって自分が優しい気持ちでいれば、それに釣られて世界は優しくなっちゃうわけですから。
もちろん世界をまるごと優しくするには、ものすごいエネルギーが必要だと思います。でも、自分の家庭、自分の職場といった小さなコミュニティを優しい世界に変えることは、実はそんなに難しいことではないんじゃないでしょうか?
そうして優しくなった小さなコミュニティは、きっとその外側の大きなコミュニティを優しくしていく。そう考えると、家族や友人、同僚に優しくすることが、結果的に世界を優しくしていくのかもしれませんね。
皆さんはどう思われますか?
補足情報
ご紹介した動画のBGMが素敵なので本文中で触れるつもりだったのですが、ウッカリ忘れていたので補足しておきます。あの曲は、ニューヨーク市出身のレゲエミュージシャンMatisyahu(マティスヤフ)さんの楽曲『One Day』です。
MVを貼っておきますので、もしよかったらどうぞ。